説明下手だといわれる理由

説明下手なエンジニア
残念ながら、説明下手なエンジニアも少なくないようです。IT業界をよく知らない人は、「エンジニアは人と話さない仕事だから大丈夫だろう」と思うかもしれません。しかし、実際には打ち合わせをする機会が多く、人と話しながら仕事を進めていくことがほとんどですよね。それなのになぜ、説明下手なエンジニアがいるのでしょうか。
立場や知識の違い
エンジニア同士ならスムーズに会話できるという人もいます。そういった人はエンジニア以外、それこそクライアントと話す時に主張が少なくなり、ヒアリングが上手くいかないんですね。確かに、立場の問題はあります。どうしても発注側の力が強いので、こちらから主張するのをためらってしまいます。また、技術的な話をしても理解してもらえず、諦めてしまうケースも少なくないようですね。
人間関係が限られている人は注意
狭く深い人間関係を構築している人は、説明下手であることが多いです。すでに信頼関係があって少ない言葉でもコミュニケーションが取れてしまうので、他の人だと会話が上手くいきません。自分の家族との会話をイメージしてください。必要最小限のコミュニケーションで要件を伝えることができるはずです。しかし、それは家族だからこそ成り立つもので、クライアントとのやり取りでは無理ですよね。人間関係が限られている人は自己主張をする機会が少ないために上手くアプローチできず、必要な情報も聞き出せなくなってしまいます。
内容が整理できていない
そもそも何を伝えたいのか、内容がまとまっていない可能性もあります。頭の中で整理されないまま見切り発車で話し始めて、失敗するケースですね。内容がまとまっていなければ、当然ながら論理的な説明はできません。話が逸れたり、前後関係が不明瞭になったりすればさらに意味不明な内容になります。伝えたい内容について、自分が理解できているのかをあらためて考えてください。他者から聞いたことを、そのまま伝えてはいないでしょうか。自分で理解していないことを相手に伝えるのは不可能ですよ。
自分が苦手な部分を知ろう
説明下手な人は、なぜ相手に理解されないのかを考えなければなりません。例えば、論理的な説明や解説が求められる場面にいるとします。その際に重要なのは、順序立てて会話を進めることです。「A→B→C」と進めなければならないのに、「Bについては皆知っているだろう」と勝手に自己解釈して、「A→C」と説明することで、認識齟齬が生じます。話を聞いている側からすれば意味が分からず誠意も感じません。説明下手な人は具体的に何ができていないかを理解して、改善する努力が求められますよ。
コミュニケーションに不安を感じているエンジニアにおすすめ!
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傾聴力を高める
上手にコミュニケーションを取るために必要なのが傾聴力です。自分の話ばかりをするのではなく、相手の言葉に耳を傾けてください。より多くの情報を引き出すためには、相手が話しやすい雰囲気を作ることが大切ですよ。
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思い込みがコミュニケーションエラーを招く
コミュニケーションエラーが起きないように、思い込みは捨てましょう。例えば、「多少説明を省いても伝わるだろう」という思い込みは危険です。重要な情報の説明は、むしろしつこいと思われるくらいにするのがいいですよ。
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ヒアリングで必要な情報を引き出す
コミュニケーションが上手くいかないと認識齟齬が生じてプロジェクトが混乱します。相手の立場や知識量を考慮して要件定義を行い、正しい情報を吸い上げましょう。ヒアリングを通して相手が本当にしたいことを突き詰めてくださいね。
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