時代の変化に淘汰されないために必要不可欠

企業価値の変化
いまは企業価値の変化が求められる時代です。IT業界は建設業界のように下請けや孫請けが存在し、発注側の力が強いことから競争を強いられる構造になっています。そういった状況で、人々の働き方も変化しつつあります。副業やフリーランスの台頭が働き方の変化における代表例といえますね。また、国を挙げてDX人材を育成していることから、若いIT企業の誕生が続いています。そのため、一次・二次下請けのIT企業においては、企業価値をあらためて見直さなければなりませんよ。
明確な切り分けが困難
これまでは、発注側が要求と要件をまとめて、発注先を切り分けて依頼をしていました。その場合、下請け側は予定通りに作業を進めていくことが重要になります。ミスが少なく、滞りなく対応できることに大きな価値が置かれていました。しかし、いまは時代が変化してきています。世間のニーズが多様化しているため、発注側の要求・要件定義が曖昧なケースが増えているんです。ITインフラの整備などの大型案件であっても、明確な切り分けが難しくなっていますよ。
価値を高めるためにも
昔とは違い、いまのIT業界は一次・二次下請けにおいても要求・要件定義ができるエンジニアが求められています。ヒアリングスキルを有し、他社と差別化できる人材こそが企業価値を高めます。発注側が悩んでいることや実現したいことを一緒に考えられる人材が、これからの時代においては重宝されるでしょう。
また、ヒアリングスキルを鍛えることで、結果的に商品やサービスの質も向上します。既存案件に対して深く踏み込み、領域を拡大することが可能だからです。自社サービスの開発を行う際にも役立つでしょう。ただの下請けではなく自社開発もできる企業としてブランド力が向上すれば、人材採用においても有利になるといった好循環が生まれますよ。逆にいえば、発注側のニーズを汲み取れないようなエンジニアだと、競争からは脱落する可能性が高くなります。
甘えは禁物
これまでずっと固定の大型案件を任せられていた場合、新規開拓を目的にした営業への関心は薄くなります。既存案件に甘えて滞りなく業務をすることだけに注力し、新しい提案や発見が行われなければ、いずれ発注側は関心を示さなくなります。IT業界は技術や人材の入れ替わりが多いので、発注側が新しい領域に興味を持った際は、それに対応しなければなりません。事実、発注側の要望に対応できず、大型案件を切られてしまうケースが増えていますよ。そうならないためにも、エンジニアとしてヒアリングスキルを鍛えておきましょうね。
コミュニケーションに不安を感じているエンジニアにおすすめ!
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傾聴力を高める
上手にコミュニケーションを取るために必要なのが傾聴力です。自分の話ばかりをするのではなく、相手の言葉に耳を傾けてください。より多くの情報を引き出すためには、相手が話しやすい雰囲気を作ることが大切ですよ。
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思い込みがコミュニケーションエラーを招く
コミュニケーションエラーが起きないように、思い込みは捨てましょう。例えば、「多少説明を省いても伝わるだろう」という思い込みは危険です。重要な情報の説明は、むしろしつこいと思われるくらいにするのがいいですよ。
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ヒアリングで必要な情報を引き出す
コミュニケーションが上手くいかないと認識齟齬が生じてプロジェクトが混乱します。相手の立場や知識量を考慮して要件定義を行い、正しい情報を吸い上げましょう。ヒアリングを通して相手が本当にしたいことを突き詰めてくださいね。
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